インターネットを活用した感動的な英語の授業づくり
アメリカ大統領にメールを出そう 3年生の指導例
後にホワイトハウスからの封筒が届き大感動!
授業のねらい 書かされる英作文から表現したくなる自由英作文へ
この題材は、3年間のまとめの活動として、既習事項を生かして意欲的に英文を作成することを目的としている。多くの教科書で3年間のまとめの活動として英語での自己表現活動を取り入れているが、今回は世界に目を向け、実際に大統領へメールを送信することを目的とする。多くの生徒にとってe-mailを送ることはまだ未知の分野であるため、期待感やちょっとした緊張感を生み、生徒一人一人が大変意欲的に学習に参加していた。
事前調査で「大統領にメールを出してみたいですか?」の質問に対して87%の生徒達が「絶対やってみたい」と目を輝かせていた。なぜなら我々の生活にはアメリカや大統領についての情報が多く、1日も見聞きしないことはないからである。クリントン大統領は、生徒達にとって、とても親近感の持てる存在であり、英文作成意欲を喚起する理想的なメール相手なのである。
指導計画(3〜4時間扱い)英語の自己表現活動の実際
1時間目 授業の予告と準備指導(予告なので25分程度)
・インターネットの仕組みを大まかに説明し数秒で世界につながること、コンピュータは善も悪も存在する国際社会の入り口であることを説明する。
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ホワイトハウスのホームページを見せて大統領について紹介し、これから大統領に質問や激励のメールを送ることを伝える。中略 詳しくは本文を参照してください
2時間目 英文作成
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電子メールの仕組みや書き方などネチケットについて説明。・今回の大統領への手紙では@自己紹介から始める、A質問だけを羅列することはさける、B自分達の興味関心のある事項について意見を書いてから質問する、C大統領の仕事に対して激励のメッセージを加える、という条件を生徒に伝える。
・各グループの調査事項を検討し、メールで訴えたいことの内容を決める。
中略 詳しくは本文を参照してください
3時間目 前時からのつづきと送信(場合によってはもう1時間必要)
・机間巡視し各班の英文の内容を教師がチェック。充実感、達成感を持たせるような指導をこころがける。最後に全部をチェックして書き直させるの ではなく、こまめに見て回りアドバイスを与える。
・チェックを終えたところから送信。送信直後にホワイトハウスからメール受信の返事が来るのでグループの生徒達に見せる。
※留意事項
・生徒の手紙はホームーページ上に用意された書き込み専用ページに打ちこむのでメールソフトは使用しない。インターネットが見ることができるシ ステムで利用するので電子メールソフトが使えない先生も簡単にできる。
・私の場合は事前にそのページを通じて次のようなメッセージを送っておいた。
Dear Mr.President
以下、本文を参照してください
授業の実際
The White House For Kids についてわずか3秒でホワイトハウスの画面が現れた時には生徒達の目はモニターに釘付けになっていた。世界を駆け巡る情報の速さに対する驚きと感動である。
このホームページは大変有名なのでご覧になった方も多いと思うが、ハッカーやクラッカーに攻撃されてサーバーがダウンしたことも話題になった。
特にこのサイトでは子供向けにThe White House For Kidsが用意されており、大統領の仕事部屋を見ることができたり、ホワイトハウスの歴史、ペット、大統領の家族について等が紹介されている。そして、その中にメッセージを送信できる画面が用意されている。
以下省略 詳しくは本文を参照してください