インターネットを活用した感動的な英語の授業づくり

@簡単な準備で感動的に”What time is it ?”とその答え方 の指導例”

授業のねらい  実感できる時刻の質問

 この教材は時刻の質問方法についての活動を通して地球について、時差について、外国の様子についてを学ばせたい。しかし、多くを求めると焦点がボケてしまうが、これらの活動では、特におろそかになりがちな時刻の答え方も十分なペアによる活動を盛り込み、しっかり定着させるように設定されている。また、生徒たちにPCを操作させることもないので余計な指導を必要とせず、教育機器を苦手としている先生でも簡単に感動的な授業、印象的な授業をつくることができる。

指導計画(1時間)時刻の質問"What time is it?"とその答え方の学習

・本時の目標 時刻の質問と答え方を習得しQ&Aできるようにする

・地球を宇宙から見て時差を実感し実際の街の様子に触れる

・世界、地球に目を向けさせグローバルな視野を持たせる

                                                    ライブカメラのN.Y.

教 師 の 活 動

生 徒 の 活 動

留 意 点

 

 

 

 

・What time is it now?

次に時計を指差して再度時刻を質問What time is it now?

・答え方の指導

正しい答えを反復する

・黒板に質問と答えを貼る

時計の時刻を変えながら 練習をする

・数人がtwelveなど数字で 反応し始める

多くの生徒が数字を答える

・It's twelve twenty-six. 口頭 で何度も繰り返す

・口頭練習を繰り返す

・できる限り英 語で進める

・十分に答えを 引き出す

 

・反復のあとに 文字で提示

 

 

 

・What time is it in New York?

・Let's go to outerspace.

・適当な数字を答える

・宇宙から地球を見る

・映像のアメリカ大陸をクリックして夜の明かりを見せる。

・カメラの操作権を取り看板を読んだり街を見学する

地球を見るHP を見せてNew Yorkの時刻を予想する

・Is it night time or day time?

・Let's go to New York now.

・It's night time.

ライブカメラのHPで生中継のN.Y.の街の様子を見て表示されている時刻を英語でQ&A。街の様子についても簡単な英語で質問する。How many people are there on the street?

What is this? Oh, taxi is driving. What color is it? etc.

終末

世界時計をモニターに写しペアーで国名を使って時刻のQ&Aをする。What time is it in China? It's one twenty-two.

知らない国名地名は教える

 

活動の実際と成果・課題

何故インターネットを使うのか?それは教室にいながらにして感動的な授業作り(意欲の喚起)ができるからである。

 この授業では時刻を質問する表現を学習する際に、まず、宇宙から見た地球を表示するホームページを提示し昼と夜の地域を目で見て時差を実感させ、実際に今度は世界各地の生の映像を映し出すライブカメラで有名な都市を表示し擬似世界・宇宙旅行をして地球の狭さ広さを実感させ、その貴さを理解しながらWhat time is it?を学習することを目標とする。無味乾燥な時刻のQ&Aを感動的に学習し、まとめの活動として世界時計というソフトを利用しペアで各地の時刻をQ&Aさせ定着を図る。尚このように写真や動画を利用すると授業を英語で説明しながら進めても生徒たちの理解は深まりやすい。音声だけでは伝わらない感動が伝わるのである。ライブカメラは自分で操作して方向、ズーム調整して見ることができる画期的な物で、街並みや道路を歩いている人たちの表情でさえも見ることができるのである。ニューヨークの夜の街並みを見た生徒たちは夜11時にもかかわらずたくさんの人達が歩いている様子を見て案外安全だねと感動していた。生徒たちは一瞬にしてアメリカ、ヨーロッパを旅行し、宇宙飛行士の様にバーチャルな地球を見て案外地球が小さいこと、日本が本当に小さいことに気が付いた。課題としてはPCを使うと書かせる活動がおろそかになるので、気をつけてそれを導入し、定着させなければならない。また30分の時差の地域以外は同じような分になりがちである。